うつ病の薬ってどんなものがあるの??特徴まで調べてみた。

目次

うつ病の薬の種類

 まだ薬剤師ではない薬学生が書いたものなので参考程度にお願い致します。
こんばんは!ほむくまです!

前回の記事ではうつ病の疫学について簡単に説明しました。今日は実際にうつ病と診断されたらどんな薬を飲むのかについて簡単に説明したいと思います。

具体的には、

    • うつ病の薬の種類について
    • それぞれの薬の特徴について

をメインに紹介していきたいと思います。

「今飲んでいる薬について知りたい!」「家族や友人でうつ病の薬を飲んでいるんだけど、どんな薬なのか分からない」と悩んでいる人は、

ぜひ読んで参考にしてください!

またうつ病の疫学について知りたい人はこちらも参考にして下さい。

 

うつ病の薬の種類

今回はうつ病の薬の種類について紹介していきたいと思います。

うつ病の薬のことを医療業界では「抗うつ薬」と言ったりします。しかし抗うつ薬はうつ病だけではなく不安障害などにも使用されるようになりました。

詳しい話は今度話しますが、まずは下の表をご覧ください。

うつ病の薬の種類
    • 三環系抗うつ薬
    • 四環系抗うつ薬
    • SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
    • SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)
    • NaSSA(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)
現在は5種類の抗うつ薬が販売されています。
それぞれ詳しい話をすると記事に収まりきらないので今回は簡単に特徴を紹介していきたいと思います。

三環系抗うつ薬

三環系抗うつ薬は最初に開発された抗うつ薬です。

主に、トフラニールやアナフラニールなどが挙げられます。

三環系抗うつ薬の特徴としてはうつ病に対して効果が抜群であることが挙げられます。

「それなら初めっから三環系抗うつ薬使えばいいじゃないか。」と思う方も多いと思います。

しかしながら、効果は抜群なのですが副作用も多く耐えられない患者も多いことが問題でした。

現在では最初に処方される薬ではなく、入院を要する重症度の高いうつ病の場合や、副作用に十分注意出来る環境において使用されることがあります。

 

四環系抗うつ薬

四環系抗うつ薬は三環系抗うつ薬で問題となった副作用を減らすために改良された薬です。

副作用は少なくなったのですが、うつ病に対する効果は弱まりました。また眠気が強いことが特徴です。

現在では、テトラミドなどが販売されています。

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)

SSRIはセロトニンの再取り込みを阻害する薬です。詳しい話は後日説明しますが、特徴としては三環系抗うつ薬や四環系抗うつ薬で見られた副作用が少なくなり

ました。

またうつ病だけではなくパニック障害などの不安障害にも使用されることがあります。

うつ病と診断されて最初に選択されるお薬の1つでもあります。

「副作用も減って、不安障害にも使えるなんて便利じゃないか!」と勉強する前は思っていました。

しかし今までの薬で見られなかった副作用があることが分かりました。

主に消化器症状性機能障害です。

消化器症状では、吐き気や嘔吐、下痢などが挙げられます。

性機能障害では、性欲低下、勃起不全などが挙げられます。

主に投与初期の消化器症状が問題となっていますが、飲み続けていくうちに改善される傾向があるそうです。

現在では、パキシルなどが販売されています。

SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)

こちらもSSRIと同様に比較的安全性が高く副作用も少ないです。また他の抗うつ薬に比べると効果が出るのが早いことが分かりました。

しかしながらSSRIと同様に消化器症状や性機能障害などの副作用が起きる場合があるので注意が必要です。

またSNRIは慢性疼痛(神経障害性疼痛、心因性疼痛)にも使用することが出来ます。

なぜ使用できるのかはまだ勉強中なので分かったら投稿していきたいと思います。

現在SNRIではサインバルタ、トレドミンが販売されています。

NaSSA(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)

NaSSAは他の薬と違う特徴を持っています。特徴として、SSRIやSNRIで見られた消化器症状や性機能障害などの副作用が少ないことが挙げられます。

吐き気などが辛くて飲めない人にNaSSAが処方されると聞きました。

私も吐き気が心配でしたので、医師に相談してみた結果NaSSAから始めることになりました。

しかし消化器症状や性機能障害などの副作用は少ないのですが、眠気や倦怠感が他の抗うつ薬に比べて起こりやすいです。

現在NaSSAではリフレックスとレメロンが販売されています。

ほむくま
抗うつ薬には5種類あって、最初に選択される薬はSSRI、SNRI、NaSSAが多いですね。

アリス
それぞれ薬の特徴があるのでメリット、デメリットをよく考えて処方されるのですね。
まとめ
    • 三環系抗うつ薬…効果は抜群だかめまいや眠気、口の渇き、吐き気など副作用が多い。
    • 四環系抗うつ薬…三環系抗うつ薬に比べると副作用は少ないが眠気が強い。
    • SSRI…上二つに比べると安全性が高く最初に使用されやすい。飲み始めに消化器症状が現れやすい。
    • SNRI…慢性疼痛にも使用される。他の抗うつ薬に比べると効果が早いが飲み始めに消化器症状が現れやすい。
    • NaSSA…SSRIやSNRIで見られた消化器症状は少ない。しかし眠気が強い。

 

 

 

 

 

 

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